近年、若者にも人気が高まりつつある日本酒。でも、「日本酒って知らなきゃいけないことが多すぎて、どこから手をつけたらいいかわからない」。そう思っている人もいるのではないでしょうか?
そこで、今回は日本酒定期便サービス「SAKEPOST」を運営している私たちが、初心者に向けた日本酒の選び方をお届け。
とはいっても、日本酒の種類だけでもたくさんあるので、ここでは代表的な「純米酒」「吟醸酒」「本醸造酒」についてご紹介と、日本酒を選ぶときに意識する点についてお伝えします。
この記事を読んで、日本酒を自分で選ぶための最初の一歩を踏み出しましょう!
目次
純米酒、吟醸酒、本醸造酒とは?
純米酒
米や米麹、水だけで造られる「純米酒」。醸造アルコールを入れないので、米本来の味を楽しめるといわれています。他の日本酒と比べ、旨みやコクが強いことも特徴。基本的には、米本来の旨みとスッキリ飲み口を楽しむお酒なので、初心者でも飲みやすいと感じる人もいるはずです。
吟醸酒
スッキリとした味わいで、フルーティーさも兼ね備える「吟醸酒」。後味もさっぱりとしていて、甘みのある香りも多い日本酒です。飲み方としては、冷やして飲むか、ぬるめで飲むのが、オススメ。そうすることで、一層風味が強くなります。
本醸造酒
純米酒に似た香りと味わいを持つ「本醸造酒」。ですが、純米酒よりもまろやかでスッキリとした味わいが特徴です。精米歩合70%以下の白米を使っているので、より淡麗さを感じることができます。本醸造酒はさまざまな種類がありますが、コクや旨みがあるものなら、お燗がオススメ。温めることで、日本酒ならではの香りを楽しむことができるでしょう。
醸造アルコールの割合から見る、純米酒、吟醸酒、本醸造酒の違い
名称 | 原料 | 使用された原料米重量に対する醸造アルコールの割合 |
純米酒 | 米、米麹 | 0% |
吟醸酒・本醸造酒 | 米、米麹、醸造アルコール | 10%未満 |
普通酒 | 米、米麹、醸造アルコール | 11%〜50% |
表の通り、「米と米麹、水だけ」で造っているのが、純米酒。原料である米の重量に対し、醸造アルコールが10%未満となるのが「吟醸酒・本醸造酒」、それよりも多く醸造アルコールを入れているのが、「普通酒」です。
でも、こうやってみると「なぜ醸造アルコールを入れるんだろう?」と疑問に思ってきませんか?
その理由は、醸造アルコールを入れるメリットがたくさんあるからなんです。
日本酒は品質管理を怠ると雑菌が増えたり、繁殖したりする恐れがあります。こうした腐敗を防ぐために醸造アルコールを入れることがあるのです。また、醸造アルコールを添加するとスッキリとした飲み口になったり、華やかでフルーティーな香りになったりすることも。
品質を安定させたり、より特徴を際立たせた日本酒を造ろうとするときに醸造アルコールを入れることが多いんです。
初心者にオススメの日本酒の選び方
日本酒に多くの種類があることは分かりましたが、初心者がどの日本酒を飲めばいいかは分かりませんよね。そこで、初心者にオススメしたい日本酒の選び方を「甘口/辛口」「アルコール度数」の観点からお伝えします!
甘口/辛口
日本酒を選ぶとなると、真っ先に思いつくのが、「甘口にするか、辛口にするか」ではないでしょうか?甘口は米本来の甘さやフルーティーな味わいが多く、日本酒に慣れていない人でも比較的飲みやすいといわれています。
一方、辛口は甘さを抑えて日本酒らしさを前面に出したものが多く、えぐみが強いことが特徴。日本酒に慣れている人がよくお酒でもあります。
こうした視点から、これから日本酒を覚えていきたいという人には、甘口の日本酒がオススメです。
アルコール度数
日本酒のアルコール度数は、一般的に14%以上。ビールのアルコール度数は平均5%、ワインが10〜15%程度といわれているので、日本酒は一般流通しているお酒の中ではアルコール度数が比較的高いといえるでしょう。
ですが、最近はアルコール度数10%以下の日本酒も出てきています。「あまり強いお酒は苦手で…」という人はこうした低いアルコール度数のお酒からチャレンジしてみるのも手ですね。
日本酒の基礎知識を知って、最初の一歩を
日本酒というと、「お酒に強い人しか飲めない」「銘柄が多すぎてわからない」と考える人が多いと思いますが、蓋を開けてみれば、初心者でも飲みやすい日本酒もたくさんあります。ぜひこの記事を参考に日本酒の第一歩を踏み出してみてくださいね。
初めてなら、100mlで飲み比べができるSAKEPOSTも
初めて日本酒を飲むなら、100ml×3種でさまざまな日本酒が楽しめる「SAKEPOST」もオススメ。一合に満たない100mlでのお届けなので、「四合瓶を買っても飲み切れるか不安」という人にぴったりです。
月に3種類なのでひとつのプランを申し込むと、年間36種の日本酒と出合える計算。最低12ヶ月は同じ銘柄の日本酒を送ることはありません。
SAKEPOSTで日本酒を飲み比べしてから、原料や精米歩合などもすこしずつ勉強してから、自分で好きなお酒を選んでみてはいかがでしょうか?